LET'S ENJOY Great Ocean Road near MELBOURNE
メルボルンの南西の海岸沿いを走るゆるやかなワインディングロードは、グレートオーシャンロードと呼ばれ世界で一番美しい道。
その景観は変化に富み、各国の自動車会社のTVコマーシャルや広告に使われるほど美しく、ダイナミックです!
全長260kmのグレートオーシャンロードのほとんどは海岸沿いですが、一部は内陸の森林や牧草地など野生のコアラも生息する緑豊かな大自然を通り抜け、果てしなく広がる大地の遠く向こうに海も見ることができ、飽きることなく様々な風景に出合えます。
グレートオーシャンロードへはメルボルン発の1日ツアーなどで訪れることもできますが、玄関口のトーキーからアポロベイ、ポートキャンベルを経てウォーナンブールの東まで続く道路の随所には景観のよい展望ポイントが設けられ、車を停止させて眺めることができるようになっています。ですのでレンタカーを利用して、思う存分自由に楽しめるセルフドライブがオススメですよ。
要チェック!
グレート・オーシャンロードの玄関口
メルボルンからポートフィリップ湾沿いに南西へ車で1時間半。現れるのはグレートオーシャンロードの入口となるトーキーの街並みです。ここは国際大会も開かれるサーフィンのメッカで、オーストラリアのサーフブランドの発祥の地でもあります。
海水浴やサーフィンなどが楽しめるビーチが人気のリゾートタウン・ローンとアポロベイは、カフェやレストラン、小さなホテルが集まり、ツアーでは散策がてらこれらの町で休憩を取ることが多いです。
1億5000万年前の温帯雨林が残る国立公園
1億5000万年前の温帯雨林が残る国立公園がグレートオトウェイ国立公園。
古代植物のシダが生い茂り、滝なども見られます。公園内、ローンとアポロベイのちょうど中間にあるケネットリバーはコアラの生息地で、野生のコアラにかなり高い確率で遭遇できる穴場ポイント。動物園でコアラを見たことがある人はいても野生のコアラに出合ったことがある人はそう多くないはず。その姿はそれぞれ皆違っていろんなポーズを取り、とてもキュート!!貴重な体験ができるかもしれません。
ちなみにここは大型バスの駐車ができないので、少人数のツアーに参加するかセルフドライブでしか行けませんので要チェックです。車を止めて付近を散策し、ユーカリの木々の上部を見渡すと結構な確率でコアラと遭遇できますよ。
また約1時間のオトウェイ・フライ・ツリー・トップウォークというツアーでは高さ25mからの景観を楽しめます。
奇岩群一帯の国立公園
ポートキャンベル国立公園はグレートオーシャンロード最大の見どころである奇岩群一帯の国立公園。
奇岩群はそれぞれ名前がつけられていますが、いくつかの岩は波の浸食によって破壊され自然の偉大さを感じさせられます。
ポートキャンベル国立公園内には奇岩群を見るための展望台がいくつかあり、そこから一帯を見渡すことができます。
この展望台から写真撮影する場合、午後は逆光になってしまうので午前か夕方が撮影のベストですよ。
悲劇の土地
ポート・キャンベル国立公園の中にある観光スポット。
あとで説明します12使徒から3キロほど西に車を走らせると、次の見所ロック・アード渓谷が現れます。
奇岩に囲まれたプライベートビーチのような美しい小さな入江で、階段で美しいビーチまで降りて行く事もできます。
ロック・アード渓谷からは、簡単に歩けるウォーキングトラックもいくつか設置されていますので、ここでは時間をたっぷり取って奇岩群や美しい景色を満喫してほしいところです。
ちなみに、1878年に英国船ロック・アードが難破したことからこの名がつけられていますが、ヨーロッパから来た150隻ほどの船が次々と嵐と荒波に巻き込まれ難破したため、悲劇の土地といわれています。
もともとアーチが2つ繋がって陸続き
ロック・アード渓谷の少し先にあるロンドンブリッジと呼ばれる場所。
この岩は、もともとアーチが2つ繋がって陸続きになっていたのですが、浸食により、1990年に陸側のアーチが陥落。現在はもう片方のアーチが海上に取り残された状態となっています。
陥落までは陸からブリッジの上を往来することができたのですが、現在は展望台から見学しましょう。海に突き出た岩が橋を思わせるだけでなく、巨大な奇石に感動すら覚えます。
グレートオーシャンロードNo1のハイライト
ポートキャンベル国立公園の景勝ポイントNo.1にして、グレートオーシャンロードのハイライトとなるのが12人の使徒。
12人の使徒は、南極から吹く風と激しい波が長年に渡って沿岸の絶壁部分を打ち砕き、削られたことにより陸から離れ、海中から突出した45メートルもの柱となって立ち並ぶ奇岩群として形成されました。
イエスキリストの十二使徒のように力強く崇高な印象で一定間隔で点在する岩は、もともとは12ありましたが、現在では自然の猛威で崩壊して8つになっています。一番最近では2005年に1つの使徒が流されました。
これらの奇岩群に波が当たり白く砕ける様は大自然の姿そのものです。またサンセットに照らされ美しく輝く12人の使徒も見ごたえがありますよ。
展望台の案内板に従って下りていけば12人の使徒が見れる展望台に行けますが、展望台に隣接した敷地で行われるヘリコプター遊覧飛行もオススメです。ヘリコプターで上空から見る奇岩群12人の使徒はよりダイナミックで圧巻ですので機会があればぜひ参加してみることをおすすめします。
ほとんどのツアーバスもこの12人の使徒には立ち寄るため、ヘリコプター遊覧飛行はオプショナルとして希望者は参加できるようにしていることが多いです。
地球が作り出した大自然の造形物を見たい方は、いつなくなるかわかりません。早めに足を運んでおきましょう。
ダイナミックなグレートオーシャンロード
グレートオーシャンロードを遊覧飛行するヘリコプター。
ヘリコプターは何機か同時に運行していて、次々と離発着を繰り返しています。運行ルートはいくつかあり、一番の人気が25km、約10分間のフライトをするポートキャンベルルート(料金:一人95オーストラリアドル)。
このフライトでは12人の使徒も上空から見渡すことができます。ヘリコプターにはバッグ類は持ち込みできませんが、カメラは持ち込みOKなので上空からのダイナミックなグレートオーシャンロードを写真に収めることもできます。
この10分間の遊覧飛行以外にも15分間(145オーストラリアドル)、25分間(235オーストラリアドル)、1時間(530オーストラリアドル)の3種類のコースがあり、時間が長いルートはより広範囲に渡ってフライトします。
グレートオーシャンロードへ訪れる前に絶対知っておきたい
グレートオーシャンロードを訪れるにあたって知っておきたいポイントがいくつかありますのでここでお伝えしておきましょう。
バスや電車などの公共交通機関が発達していないので個人で訪れるには行きにくい場所。ツアーを利用するか、レンタカーで訪れましょう。日帰りバスツアーに参加するのが定番ですが、時間に余裕がある場合は、フィリップ島も訪れる宿泊付きツアーもおすすめです。
大型バスでのツアーに参加する場合は海側となる左側の座席がおすすめ。車内で過ごす時間が長く、道も蛇行しているので、車酔いしやすい人は酔い止め薬を必ず飲んでおきましょう。
断屋絶壁の景観以外にも、周辺は自然が豊かで熱帯雨林や海の動物を見ることができる点は覚えておきましょう。
天候が安定して晴れの日が多いので春から秋にかけてがおススメ。冬は曇りや雨の日が多いのであまりおすすめできません。
グレート・オーシャン・ロードのスタート地点であるトーキまではメルボルン市内から約110km、車で2時間。公共交通機関はないのでレンタカーを利用し、1号線か100号線を走って行きます。トーキーからの海岸道路は1本道ですので、道に迷うこともなく景観を楽しみながら海岸道路を走れます。