ベルトラマンfeat.メルボルン
Melbourne Art Museum Melbourne Art Museum
出典 : https://www.timeout.com/

メルボルンの美術館事情

メルボルンの国立ビクトリア美術館をはじめとして、メルボルンにある美術館には各国のコレクションはもちろん、オーストラリアンアートを代表する作品が集まっています。時代ごとに観ていくことで、アートを通したオーストラリアの歴史が見えてきます。メルボルンに来ましたら観るべき美術館を本ページでは大特集していきます!!
要チェック!

様々な民族によって成り立つ国際色豊かな街メルボルンは、美術館ひとつとっても、それぞれ違った魅力にあふれています。

エリア:サウスバンク

国立ビクトリア美術館(NGVインターナショナル)

国立ビクトリア美術館(NGVインターナショナル)
NGV International

【パークビル】

1861年に開館した美術館で、アーツセンター・メルボルンのNGVインターナショナルと、フェデレーションスクエアのイアンポッター・センター(NGVオーストラリア)に分かれています。ビクトリア州のアート特区の中心的な存在で特別展と巡回展以外の常設コレクションは入場無料。誰でも気軽に鑑賞することができます。 中心部からもほど近く、フェデレーションスクエアからヤラ川を渡り、セントキルダロードに沿って徒歩でアクセス可能なサウスバンクにありますよ。主要鉄道駅のフリンダース ストリート駅から歩いてすぐです。

NGVインターナショナルではエジプトのミイラなどの遺物から、16世紀から20世紀のヨーロッパの絵画や彫刻、工芸品、近代のコンセプチュアルアートまで幅広いコレクションが集められ見応え十分。 オーストラリアはもとより世界中のアーティストによる作品をじっくりと鑑賞できますし、ベルニーニ、セザンヌ、コレッジョ、マネ、モネ、ピカソなど美術界の巨匠の作品も見逃せません。 他都市からも多くの人が見学に来る世界に誇る文化施設です。

メルボルンのシンボル的な存在でもある建物は印象的な灰色の固い壁に囲まれていますが、それとは対照的に建物の周りにはプールと噴水があり、入口のガラスの表面を滝のように水がゆるやかに流れています。中に入ると、世界最大級のステンドグラスの天井からきらきらと七色の光が降り注ぎます。

館内に、カフェ、レストランがありますので、休憩やランチにも最適。イアンポッターセンターに新しくできたガラスを通してみる街の様子もお見逃しなく。

NGV インターナショナルの定休日は火曜日、クリスマスと聖金曜日はどちらもお休みです。 ツアーと音声ガイド機器のレンタルがあります (有料)。

エリア:CBD

イアンポッター・センター(NGVオーストラリア)

イアンポッター・センター(NGVオーストラリア)
NGV Australia

NGVインターナショナルから徒歩5分ほどの場所にあるイアン・ポッター・センターは、国立ビクトリア美術館のコレクションのうち、国内の芸術品のみを収集・展示しており、その数は2万点にもおよぶ見応え十分のアート。

フェデレーションスクエアの一角に位置し、NGVインターナショナルとはそれほど離れておらずどちらも徒歩で行き来可能な距離です。また、こちらも常設展は入場無料で鑑賞できます。

針金を巡らしたようなユニークな形の建物にも注目してみましょう。 アボリジナルアートからコンテンポラリーまでオーストラリア国内の作品は、特に19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したトム・ロバーツ、フレデリック・マクビンをはじめ、シドニー・ノーラン、アーサー・ボイド、アルバート・タッカーなど、オーストラリアを代表する画家の作品が。

アボリジナルアートのコレクションも有名で、ウイリアム・バラクやエミリー・ウングワレーの作品も収集している。オーストラリアの風景が描かれた油絵、コンテンポラリーなアボリジナルアートは見応えあり。オーストラリアの先住民がコミュニケーションのために使っていた絵画表現でしたが、1971年にイギリス人美術教師の指導がきっかけでキャンバスに描かれるようになり、現在はその独特の世界観が国際的に高く評価されています。

イアン ポッター センターの定休日は月曜日です。

エリア:CBD

フェデレーションスクエア

フェデレーションスクエア
Federation Square

先鋭的な建築物が集まるフェデレーションスクエアは、アートの総合施設。メルボルンの中心地に位置し、周りにはフリンダース・ストリート駅やセント・ポール大聖堂が建ち、すぐ裏にはヤラ川が流れています。通りより少し高いところにあるため、メルボルン市内、サウスバンク、ヤラ川のすばらしい景色を楽しむこともできます。

オーストラリアンアートを紹介するイアンポッター・センター(NGVオーストラリア)、映像総合センターのACMI(オーストラリアンセンター・フォー・ザ・ムービングイメージ)などが入り、イベントや博物館見学、のんびりと町を眺めたりするのにも最適な市民広場です。

デザインコンペで170以上のエントリーから選ばれた建物も斬新。周りに建つ荘厳なビクトリア様式やネオゴシック様式の建物とは大きく異なる、独特な建築物が集まっています。角張った派手な建物を見るだけでも訪れる価値があると思います。

メルボルン最大の無料Wi-Fiエリアでカフェやバー・レストランがあるほか、国際イベントに合わせた各種イベントが開催されます。市民のミーティングスポットや観光案内所のメルボルン・ビジターセンターも入ります。

週末はイベントでにぎやかでショップでは質の高いお土産を買うこともできます。

エリア:パークビル

イアンポッター美術館(メルボルン大学)

イアンポッター美術館(メルボルン大学)
The Ian Potter Museum of Art

大学付属の充実美術館。創業は1972年で、1998年に現在の美術館がメルボルン大学内にオープンしました。大学ゆかりのアーティストをはじめ、コレクションの多さは大学付属美術館としては国内最大。

3フロアに、年間を通してコンテンポラリーから考古学まで14の多彩な企画展を実施します。数々の受賞歴のある建築は同大出身のノンダ・カサリディスにより作られ見どころとなっています。イアンポッター・センターと混同されやすいですが、見学ついでにキャンパス内をぶらぶらするのも楽しいので行ってみてくださいね。

エリア:サウスバンク

オーストラリア現代アートセンター (ACCA)

オーストラリア現代アートセンター (ACCA)
The Australian Centre forContemporary Art

現代アートの拠点で斬新な切り口による現代アート作品が観られるオーストラリア現代アートセンター。 メルボルンを代表する一級の現代美術館です。

メルボルン・リサイタルセンター、ビクトリアン・カレッジ・オブ・アーツ、モルトハウスシアターなどがあるアート活動の盛んなエリアの一角にあり、建物そのものから展示作品まで、そのすべてがチャレンジとインスピレーションを与えるように設計されています。真っ赤な鋼鉄の外壁によって、メルボルンでひと際目を引く存在に。メルボルンのウッド・マーシュ建築事務所が手掛ける建物自体が芸術作品であると評されます。

コレクションを持たず、メルボルンをはじめ世界各地から美術品を借りるクンストハレ形式で運営され展示内容はその都度変わるため、訪れるたびにまったく異なる世界に。この形式を取り入れている美術館はオーストラリアでもここだけなようです。 自由な発想の体験型作品も多数展示されていて、時には熱中している人の姿も見られます。

場所はメルボルンのサウスバンク。メルボルンの主要駅であるフリンダース・ストリート駅から南へ歩いて10分。休館日は、金曜日とクリスマス。毎週月曜日は予約制、入館は無料です。

エリア:郊外

ハイデ現代美術館

ハイデ現代美術館
Heide Museum of Modern Art

自然のなかの現代アート空間がハイデ現代美術館。1930~ 50年代、資産家でアートコレクターのジョン&サンデイ・リード夫妻がこの地にファームハウスを購入し、モダン建築に改装、美術家に開放していました。現在では、オーストラリア芸術の重要なコレクションを巡回形式で展示しています。

ここに集まったのはシドニー・ノーラン、アルバート・タッカーというオーストラリア美術史のビッグネームの面々。1999年からは州の美術館となり、メインギャラリーのHeide Ⅲ 、モダンな元邸宅HeideⅡ 、ファームハウスHeideⅠの3つの建物で展示が観られます。

美術館の周りにもパブリックアートが配置され、敷地内にあるキッチンガーデンの野菜は併設されるカフェビューで使われたりしています。アートに触れながら自然のなかを歩いてカフェで休憩し、休日をゆっくり過ごすには最高の場所といえるでしょう。

いかがでしたでしょうか?メルボルンはアートの町と言われるくらい芸術にあふれている街です。そんなメルボルンで、美術館巡りははずれのない観光選択となることでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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