滞在先のホテルでの過ごし方

子連れ海外旅行での滞在先では、ホテルの過ごし方が大事

ホテルチェックインの手順

ホテルに着いたら、まずはチェックイン。ツアーなら添乗員や現地係員が代行してくれますが、手配旅行の場合、自分で行わなければありません。もし6時以降になる場合は予めホテルに連絡を入れておきましょう。連絡がない場合、ホテルによっては取り消されてしまうこともあります。

Start
フロントの『RECEPTION』で予約確認書を提示し、「CheckinPlease」というホテルによっては身分確認のためにパスポート提示を求められることも。
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宿泊カードが手渡されるので使命住所パスポート番号など必要事項を記入する『NATIONALITY』とは国籍「ARRIVALDATE』とは到着日『DepartureDate』とは出発日。
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現金(CASH)か、クレジットカード(CREDlTCARD)か、支払い方法を尋ねられる。この時、支払い保証(DEPOSIT)のため、カードの提示を求められる。カードがない場合は、預り金として指示された金額を預ける。
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ルームキーが渡され、チェックイン完了。中級以上のホテルでは、ベルボーイが荷物を運んでくれる。チップの習慣のある国ではチップを忘れずに渡す。
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End

おすすめ!アーリーチェックイン

通常のチェックインは、午後2時か3時以降ですが、『アーリーチェックイン』とは、現地のホテルに着いて、すぐに部屋に入れるシステムです。通常は1泊分余分に料金がかかりますが、ツアーによっては「無料でアーリーチェックイン』を売り物しているところもあります。いずれにせよ、早朝や午前中、現地に到着する旅程で子どもや高齢者がいる場合、特におすすめです。

子連れの部屋はここに注意しましょう

子連れ旅行の場合、部屋にいる時間が比較的長いので、なるべく過ごしやすい安全な、お部屋の環境作りを心がけたいもの。チェックイン後、お部屋に入ったら、まずは子どもにとって、危険な場所がないかをチェックして下さい。特に小さいお子さんがいる場合のチェックポイントを整理しましょう。

部屋&ベランダの危険な場所をチェック

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ドア

子どもがキー(特にカードキー)をなくさないように、キーは親が管理しましょう。
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バスタブ

水が10cmでもたまっていると、子どもが溺れてしまうので、水はためないこと。
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シャワー

急に熱湯が出てくるシャワーもある。親が先に入って確認しましょう。※ホテルによっては、シャワールームが独立していないところもあります。
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電話

たいてい子どもの手に届くところにあるので、注意が必要。特に非常用緊急呼び出しボタンを誤って押すことのないように注意して。
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貴重品BOX

たいていはクローゼットの中にある。暗証番号式の場合、「子どもがいたずらして開かなくなった」と言うことのないように注意
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ミニバー・冷蔵庫

中に入っている飲み物は有料です。子どもが勝手に取り出さないように鍵がある場合は、きちんとかけておく。
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窓とベラング(ラナイ)

窓は常に鍵をかけておくこと。ベランダのイスやテーブルは、なるべくフェンスから離しましょう。足場になってしまう恐れが。
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ベッド

子どもが転落して、ケガをしないように、子どもの寝る側に、クッションか枕、ひじ掛けがない椅子を最低2つ置きましょう。特に寝ぞうの悪いお子さんはしっかりと対策を

設備等のチェック

ホテルルームでの子どもの安全が確保されたら、次に設備等のチェックを行いましょう。不備がある場合は、最初の段階にクレームを挙げたほうが、対応・処理がスムーズです。後になって挙げると、こちら側に責任を求められるケースもあります。部屋に入ったら、なるべく早めにチェックしましょう。主に以下の項目を確認して下さい。

設備で注意したいポイント

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部屋の眺め

タイプが予約されていたものと同じか?・・・「オーシャンビューを予約したのに、海が全く見えない。」「コネクティングルーム確約なのにお部屋がつながっていない。」など早めにクレームを挙げれば、空室があることが多く変更が可能です。
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ドアや窓の開け閉めがスムーズか?

きちんと鍵がかかるか?何度も開け閉めをして、利用する場所です。防犯のためにもきちんとチェックしましょう。
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貴重品ボックスがきちんと作動するか?

貴重品ボックスがお部屋にある場合、貴重品(パスポート・航空券・カメラ・ビデオカメラなど)は必ず入れましょう。暗証番号式の場合、一度入れてみて、閉まったことを確認して上で、すぐにもう一度開けてみて、作動するかチェック。鍵式の場合は、鍵が小さいので、無くさないように気をつけて。鍵の弁償は高くつきます。お部屋に貴重品ボックスがない場合は、たいていはフロントにありますので、必ず預けましょう。
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トイレの水は流れるか?

シャワーや洗面所のお湯がきちんと出るか?水モレしていないか?シャワーや洗面所のお湯ですが、急に熱湯が出てくる場合があります。子連れの場合は特に気をつけましょう。
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照明や日覚まし時計、冷蔵庫などの電気製品はきちんと作動しているか?

時々ですが、空の冷蔵庫の場合、電気コンセントが入っていない場合があります。すぐに利用する場合はプラグを差し込みましょう。特に目覚し時計は、ベッドサイドのテーブル上にあるため、子どもの手が届き、おもちゃになりがち。時々時間を確認すると共に、寝る前は目覚し機能が誤った時間に設定されていないかを確認しましょう。
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タオルや石鹸などのアメニティーグッズが足りているか?

確認してみて、足りない場合は、ハウスキービングに電話して持ってきてもらいましょう。

バスルームの上手な使い方

子連れママ・パパにとって固定式シャワーは、とても使いにくいもの。お子さんがスイミングに通っていて、普段から頭に水をかぶることに慣れている場合は問題ないのですが、ハワイのホテルなどの固定式シャワーは、たいてい水圧が強いので、そのまま使用すると、子どもは嫌がります。

ポイント

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水漏れを防ぐためにカーテンをバスタブの中に入れる

カーテンが2重の場合は、1つは外側に1つはバスタブ内に入れます。
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子どもを入れる前に、適温になるまで調節?

シャワーは、最初から適温のお湯が出てくることは稀で、たいていは冷水か熱湯が出てきます。特に後者の場合は危険ですので、気をつけましょう。レバーや蛇口の微妙な調整加減で温度が変わってきます。
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固定式シャワーで子どもが水嫌いの場合の工夫

日本でシャンプーハットを購入して持参。もう一つは、現地で(売っているのはビーチリゾートのみとなりますが)砂遊び用セットを購入し、その中の小さなバケツを洗面器代わりに利用する。(ハワイやグアムでしたらABCストアで購入できます。)少し面倒な方法ですが、ママ・パパの加減で水圧が調整できるので、特に小さなお子さんにはおすすめの方法です。
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バスタブの上に緊急用呼び出しのための紐には注意

たいていはお子さんの手の届かない所にありますが、緊急以外は誤って引っ張らないように注意して下さい。

ベランダ(ラナイ)には洗濯物は干さない

日本での習慣から、洗濯物をうっかり干してしまいがちです。海外のホテルは外観もウリにしている為、これはマナー違反になります。せめて濡れた水着を、外観の妨げにならないように干すだけに止めておきましょう。洗濯については、ホテルのクリーニングサービス(有料)を利用、又はコインランドリーを利用、又は手洗いで浴槽に干すという3つの選択になります。浴槽に干す方法は、経験上あまり乾きませんので、手洗いは、下着など薄手の最低必要なものだけにしましょう。海外に来たのに洗濯に時間が費やされては、もったいないですЪそれよりも子どもとたくさん遊ぶ時間を持ちましょう。

その他、ホテルにて気をつけること

廊下やロビーは公共の場所です。きちんとしつけをして、静かにさせましょう。 子どもを寝ているからといって、お部屋に1人で放置することは厳禁です。国によっては逮捕されます。どうしても夫婦でお出かけしたい場合は、ベビーシッターを派遣させましょう。 また、電気フラグの感電に注意です。赤ちゃんがよだれ等のぬれた手で、コンセントを触らないように、細心の注意を払いましょう。海外の電圧は、日本の電圧よりも高いことが多く、感電しやすいのです。

ビーチリゾートの場合の注意点

ビーチやプールでは専用のタオルを使用

プールサイドかビーチ沿いにホテルのブースがありますので、そちらでレンタルします。貸し出し場所が分からない場合は、ビーチやプールに出かける前にフロントに電話して聞くと良いでしょう。くれぐれもお部屋のタオルを持ち出さないようにして下さい。ビーチやプール用のタオルと色が違いますので、恥ずかしい思いをしてしまいます。 ブースにてお部屋番号と名前と必要枚数を告げます。子連れの場合、多めのほうが良いでしょう。少なくとも全体の人数分、できれば子ども1人にタオル2枚が望ましいです。1枚はビーチチェアーに敷き、もう1枚は体を拭いて、日焼けから体を守るために使えます。

子どもの日焼け防止に特に気を配る

ビーチやプールに行く前は、子ども用(ベビー用)の日焼け止めクリームを塗り、ビーチやプールから上がったら、体を拭いて、必ず麦わら帽子などの帽子とTシャツを着用させましょう。「ほんの少しの間だから着せなくていいや。」と思っていたら大間違い。たいていの海外のビーチリゾートは、日本の数倍も紫外線が強いので、あっという間に大傷状態になってしまいます。特に肩から背中にかけて日焼けをしてしまうと、シャワーの時に痛がりますので、必ずTシャツ着用かタオルをまいてあげて保護して下さい。小さな子ども連れの場合は、できればビーチパラソルをレンタルして下さい。行き先方面やホテルによっても異なりますが、たいていはホテルのプールの場合は無料、ビーチの場合は有料のところが多いです。最後に、ママ自身も日焼け防止努力を忘れずに!

コンシェルジュは強い味方

コンシェルジュとは、宿泊害の相談役レストラン等の予約、チケットの手配、観光やイベント情報の提供等をしてくれます。たいていはフロントの近くに、コンシェルジュ専用のデスクがあり、デスク上にはすぐに予約や手配ができるように電話がおいてあります。コンシェルジュの情報は、ホテルの名誉にもかかわってきますので、とても正確です。何か分からないことがあれば、まずはここに相談しましょう。ただし、日本語が通じない場合が多いので、言葉に自信のない方は、聞きたい内容をメモしてから聞いたほうが、通じやすいでしょう。

オリジナルの旅の良き相談相手

せっかく海外に、しかも頑張って子連れで来たのですから、1回くらいは市販のガイドブックに載っていない所に行ったり、経験をしたいものです。例えば、①「日本人にあまり知られていないおいしい子連れでも入店が可能なレストランを教えてほしい。」②「今週のワイキキ街のイベントを教えてほしい。」③「3歳の息子を現地の子どもたちとふれあいさせたいのだが、いい方法はないか?」など、積極的に聞くと良いでしょう。コンシェルジュに同じ年頃のお子さんがいたら、ラッキーです。親としての視点で相談にのってくれますので、例えば地元の子ども達の集まる公園や施設を紹介してくれます。基本的にはコンシェルジュのサービスに対しては、チップは不要ですが、親切に相談にのってもらった時などは、心づけとして、その相談内容に応じた額を渡しましょう。2回目の相談に対しても(同じ人の場合ですが・・・)より親切に接してくれるでしょう。

その他最大限に利用したいホテルのサービス

ホテルのサービス全般をひと通り知っておきましょう。いざという時に役立ちます
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ハウスキーピング

客室を掃除して、きれいに整えてくれるのが、ハウスキーバーさんのお仕事です。彼女たちは、ベッドメイキングから始まり、バスタブやトイレ、洗面所などの水周りの掃除をし、タオルやアメニテイを替え、ポット又はコーヒーメーカーを洗い、机など客室の各所を拭き、掃除機をかけて、ゴミを捨てて等と、とてもハードな仕事をテキパキとこなします。毎日、ホテル客室内で気持ちよく過こせるのは、彼女たちのおかげですから、チップの習慣のある国では、必ずチップを枕元かベッドサイドテーブルに置きましょう。米国の場合ですと、1∪S$×客室の人数分が相場です。お部屋を汚した時やゴミが沢山出たときは多めに置きましょう。尚、子どもがお昼寝中の時は『DoNotDisturb』の札をドア前にかけておきましょう。
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ルームサービス

客室に飲み物や食事を運んでくれるサービスです。運んでくれたボーイさんにチップを支払う必要がありますが、一般的にホテル内のレストランと値段は変わらないので、子連れの場合は利用価値が高く、おすすめです。現地にて子どもが、あまりお昼寝時間を取っていない場合、夕食時に眠くなる可能性があります。そんな時は、無理してレストランに行くよりも、ルームサービスを利用したほうが、お子さんの体が楽ですし、ママ・パパも安心です。
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ランドリーサービス

クローク内にある専用の備え付け袋に洗灌物を入れて.用紙に記入して.フロント又はハウスキービングに電話(たいていは専用袋か用祗に内線番号が書いてあります。)して.取りに来てもらいます。仕上がり日は、たいてい翌日か翌々日ですが.帰口日以降にならないように.必す確認をしましょう。
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モーニングコール

目覚まし時計1つだけでは、起きる自信のない方にお勧めです。特にグアム線やサイバン線の復路が早朝発の場合、夜中の2時頃に起きなくてはなりませんので、必ずフロント等に電話をして、モーニングコールを予約してください。
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ドクターサービス

ホテルによっては”、専属のドクターがいるホテルも。軽い症状の風邪やケガでしたら、充分にケアできますので、フロントに連絡をして、呼んでもらいましょう。

ホテル内のチップの目安

ベルボーイ荷物1個につき1$・ルームサービス1$・ハウスキーピング1$×人数分

子連れ旅行者向けのホテルのサービス

ファミリーフレンドリーをうたったホテルでは、子供向けの施設やさまざまなサービスを用意しています。子供が楽しめるだけでなく、子供抜きで大人だけの時間を過こせるといったメリットもあるので、上手に利用しよう。
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キッズクラブ

子供だけを預かってくれるサービスで、ホテルゲストは無料のこともある。対象年齢はホテルによって異なり、通常赤ちゃんは親同伴で利用する。言葉が通じなくても子供同士は意思疎通できるものなので、世界各国の友達をつくるチャンスだ。
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子供向け無料イベント

子供向けの特別サービスではなく、誰もが楽しめる無料プログラムとして、マジックや大道芸、伝統芸能などのショーや、映画上映を開催していることがある。また、子供にアイスクリームを無料で配るリツートも1楽しそうなイベントをチェックして参加しよう。
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キッズプログラム

お絵かきやクッキングクラス、伝統舞踊、クラフトワークなど、さまざまなプログラムが用意されている。子供だけで参加できるものや、親子で楽しめるものなどがある。地元の文化を体験学習できる内容なら、夏休みの自由研究にもなってお得!
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キッズスパ

ママみたいにきれいになりたいおしゃれガールには、子供向けのキッズスパを利用してみよう。三つ編みなどのヘアアレンジメントやマニュキアなどが定番メニューだが、中には大人と同じ本格的なサービスが受けられるリゾートもある。

子連れ旅行者は特にキッズプログラムをじょうずに利用しよう

子どもが小さい頃から、様々な肌の色の違う人種や言葉や文化が違う民族と接することは、とても大切だと思います。私自身は新潟の田舎出身ですが、両親のおかげで、小さい頃から、世界中のさまざまな人々と接してきましたので、成長過程の中で、すべての個人を尊重し、他国の文化を大切にする心が芽生えました。さて日本にいると、他国の人と接する機会は残念ながら少ないようです。海外旅行ヘー歩踏み出せたのですから、もう一歩踏み出して、お子さんを『キッズプログラム』に参加させるのは、いかがでしょうか?特に八ワイ・グアム・フィジーのホテルでは、季節限定のところもありますが、とても充実したキッズプログラムが用意されています。たいていのホテルでは、年齢制限が5~12歳とありますが、5歳未満でも親同伴での参加を認めてくれるところがありますので、問い合わせてみましょう。親も良い経験になります。また、言葉の心配をされる親御さんもいらつしゃるかもしれませんが、大人が心配するほどのことはありません。子どもの適応力は大人の想像以上です。このキッズプログラムですが、お子さんが「行きたくない。」と言った時は、強制せずに、次回の旅行まで待ちましょう。せつかくの家族旅行です。皆が楽しい思い出を作って帰りたいものです。