子連れの旅を快適にする出発前の持ち物準備

子連れの海外旅行を快適にする出発前の持ち物準備

まずはスーツケース・バッグ選びから

海外旅行ではスーツケースなどの機内預け荷物とショルダーバッグまたは小リュックサックなどの機内持ち込み手荷物の2つというパターンが一般的です。しかしご自身の旅の目的やスタイルで決まってくるので、それぞれの旅行かばんのメリットとデメリットを考えて決めると良いでしょう。

子連れ旅行の持ち物

機内預け荷物

スーツケース

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スーツケース派の旅のスタイル

添乗員や現地係員が移動時の荷物管理をやってくれるパッケージツアー、または現地でほとんど移動がない滞在型の旅向け。

子連れ旅行のスーツケース
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スーツケース派の選び方

家族全員分の荷物を入れるには、大きめのスーツケースを用意しましょう。4輸のキャスター付きなら、子供を抱いたり手をつないだり、荷物をふたつ持っていても、片手でスイスイ押せるはずです。パパとママのどちらでも使えるユニセックスなデザインを選ぶとよいでしょう。

またスーツケースは1人1泊10リットルを目安に、寒い地域に行くときやおみやげが増えそうな場合は大きめに調整していくと吉です。帰路は荷物が増えがちなので、余裕をもった荷作りがおすすめ。空きスペースには荷物の保護のために新聞紙などを詰めておくといいでしょう。

最後に覚えておいたほうがいいテクニックですが、スーツケースはl台にまとめたほうが移動が楽だが、荷物を詰め過ぎると飛行機の重量制限を超えることもあるので注意。また重いと移動の時、階段等があるとキツイです。日数が長い場合は、運びやすいサイズのスーツケース2台に分けたほうが楽なこともあるので覚えておきましょう。ただし逆に小さいと現地でたくさん買い物をした時、既存のスーツケースに収めきれず、新たにスーツケースを購入するはめになってしまうことも。

スーツケースのメリット

丈夫でしっかり鍵がかかるので安心。

スーツケースのデメリット

重くて大きいので移動や階段の上り下りが大変。

キャリーバッグ

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キャリーバッグ派の旅のスタイル

どんなスタイルでも対応可能だが、長期間の旅には向かない。

子連れ旅行のスーツケース選び
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キャリーバッグ派の選び方

自分自身で持って歩いてみて一番使いやすいものを選ぶ。あまり安すぎる物だとキャスターが壊れてしまう恐れも。大手旅行かばんのメーカーが一番安心。

キャリーバッグのメリット

持ち運びに楽。大きさにもよるが、たいていは機内に持ち込める。

キャリーバッグのデメリット

大きくないので、容量が限られる。

バックパック

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バックパック派の旅のスタイル

個人でいろいろな町を巡る移動型の旅向け。

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バックパック派の選び方

丈夫で使いやすいものを選ぶ。たいていは鍵がついていないので、自分で購入してつける必要がある。特に相部屋でドミトリーに泊まる人や電車で移動する人は必ずつけよう。

バックパックのメリット

両手が使える。階段の段差があるところでも移動しやすい。機内にも持ち込める。

バックパックのデメリット

高級ホテルやレストランでは不向き。荷物が整理しにくい。

アメリカ(ハワイ・グアム等含む)旅行には、TSAロック対応のスーツケース

アメリカ(ハワイ・グアム等含む)旅行には、TSAロック対応のスーツケース

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロをきっかけとして、2003年以降アメリカ国内(アラスカ・ハワイ・グアム・サイバン含む)すべての空港で厳重なセキュリティチェックが行われています。そのため搭乗の際には預ける手荷物すべてを開錠した状態で預けるのが原則となりました。施錠されている手荷物で不審と思われた場合、カギを壊して開けられてもアメリカ運輸保安局は責任を負わなくてもよいという国の取り決めになっています。しかしアメリカ運輸保安局の認可・承認を受けたTSAロックですと施錠したままで荷物を預けることができ、たとえ中身の検査が必要な場合でも、TSA職員がロックを壊さずに開錠することができ、検査後は再び施錠されます。カギは掛けずに手荷物を預けるのは、紛失や盗難の恐れがありますが、TSAロック対応のスーツケースなら心配がありません。

機内持ち込み手荷物

子連れ旅行での機内持ち込み手荷物

小型または中型のリュックサック(デイバッグ)

リュックサックのメリット

両手が使えるので、特に子連れには便利

リュックサックのデメリット

財布やバスポート等、いちいち降ろさなければならず、出しにくい。うっかリチャックが開いていると、後ろから盗難される恐れも。

ショルダーバッグ

ショルダーバッグのメリット

両手が使えて、財布やバスポート等が出しやすい。リュックサックと比べて、高級ホテルや高級レストランに入りやすい

ショルダーバッグのデメリット

片肩に負担がかかるので、肩が凝りやすい。

3WAYバッグ

3WAYバッグのメリット

リュックとショルダーバッグの両方の機能をそろえたもので、パッグ1つで、背負う。手に持つ。肩にかけることができる。あらゆる場面に対応できる。

3WAYバッグのデメリット

使い方により、荷物の中身の向きを替えたりする為、逆に使いにくく感じることも。

ウエストポーチ

ウエストポーチのメリット

両手が使えて、財布やバスポート等が出しやすい。。

ウエストポーチのデメリット

あまり多くの荷物を入れることが出来ない。腰掛けた時に少し窮屈。

『買い出しが必要?」持っていくべき便利グッズ

子連れ旅行で持っていくべき便利グッズ

便利グッズについては「役に立つ?役に立たない?」は、家族構成や宿泊先(ホテルorコンドミニアム)、飛行時間によっても使用度が変わってきますので、以下のリストを参考にされて、必要なものだけを購入しましょう。たいていは空港でも購入できます

エア枕・エアクッション

窓際やレバー一の上に顔をあてて寝るのは、子どもだけでなく大人もつらいものです。使用前後は小さく折り畳んで、カバンの中に入れることができるので、かさばりません。

アイマスク

安眠効果だけでなく、目が疲れたときにも良いみたいです。ただ小さいお子さんですと、パパ・ママが使用すると泣いてしまうことも考えられますので、事前に着用したお顔を子どもに見せて、慣らせておきましょう。

プラグセット・変圧器

海外で主に使う電化製品は、ドライヤーとパパ用のシェーバーです。国によって、電圧やプラグの形状が違いますので、電気店かトラベル用品売り場で必ず確認されてからこ購入下さい。シェーバーは乾電池式もあります。

健康サンダル

少し重くてかさばりますが、機内だけでなく、ホテルの室内やベランダでも使用することができます。これを履いて歩くことによって、ほどよい刺激が足の裏に伝わり、むくみの防止になります。

防水機能付きカメラ(使い捨てタイプ)

ピーチリゾートに行かれる方は、必需品です。海やプールでの子どもの楽しむ姿を間近に撮ることができます。水深3mまで可能なものもあります。

ミニ三脚

海外ですと、人に頼みにくくて、親が写っていない写真が多くなりがちです。これがあると、家族全員で写ることができます。

便座除菌クリーナー

公衆トイレの中には、ちよっと座りにくい、汚れた便座もありますので・・・

ウェットティッシュ

子連れの場合、多めに購入しておくと良いでしょう。これは必需品です。

国際線機内への液体物持ち込み制限について

化粧水などといった液体を国際線機内へ持ち込む際は制限があります。

01 あらゆる液体は100ミリリットル以下(¥100ショップで購入可)の容器に入れる。
02 それらの容器を縦横の辺の合計が40cm以内の透明で再封可能なプラスチック袋(ジップロックの袋。¥100ショップで購入可)に入れる。1人あたり袋の数は1つのみ。
03 この袋は手荷物検査場にて係員に提示する必要があるので、すぐに出せるところに入れておく。
04 医薬品、ベビーミルク・フード、特別な制限食はプラスチック袋がなくても持ち込み可。ただしベビーミルク・フードは乳幼児が一緒に搭乗する際のみ。医薬品は処方箋の写し、特別な制限食は医師の診断書類の提示を求められる場合があるので、英文も含めて用意しておく必要がある。

現地出入国カード(税関カード)は事前に書くのがおすすめ

大手旅行会社のツアーに申し込んだ場合、最終日程表とともに現地出入国カードや税関カードが一緒に渡されます(または送付)が、もし入っていなかったら、申し込んだ旅行代理店で、これらのカードがあるか聞いて、もしあったら即ゲットしましょう!機内は暗く、まして小さいお子さん連れだと出入国カード(税関カード)を記入するのが大変です。税関カードは通常1家族=1枚で大丈夫ですが、出入国カードは1人1人パスポート名や発行(有効年月日)、滞在地の住所などアルフアベットで記入しなければならないので大変です。事前に入手して家で書くことができれば記入ミスをする可能性も少なく、機内でゆとりを持って過ごせます。

海外に持っていって役立ったもの・役立たなかったもの

子供が使うものは、ないと不安なもの。でも念のためとあれこれ持っていこうとすると、あっという間に荷物はパンパンに ! 効率よく荷造りするため、役立ったor不要なものを紹介します。

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役立ったもの

現地調達できないお気に入りのぬいぐるみやお菓子、現地の衛生状態に不安なときの消毒グッズ、熱中症予防のドリンクや水筒などは、スーツケースに入れておこう
アメ・ガム : 機内で子どもの耳が痛くなった時に役にたつ。乳児ならおしゃぶりも。
ペットボトルホルダー : 日本みたいに自販機がどこにでもあるわけではないので、すぐに喉が乾く子どものため、ミネラルウォーターを持ち運びしましょう。
子供用のカトラリー : 現地ではないお店も多く、あっても大き過ぎたり使いづらかったりするので普段使い償れているものを持っていくのがよいでしょう。テイクアウトしてホテルで何か食べるときにも重宝します。
サンダル(ビーチ以外でも) : ホテルによってはトイレとシャワーがつながっているため、足場が濡れていることが多いため。またスリッパだと室内から出られないけど、サンダルだとランドリールームなど近くまでなら出られるから。
水遊び用のオムツ : ハワイやグアムのスーパーでも購入可能だが、日本から持参したほうが無駄な時間が省ける。
洗濯バサミ付きの小さい下着・靴下干し : 下着や靴下を洗ったとき室内や浴室内で乾すときに役立つ。
虫除け : 特に熱帯雨林気候の土地に行くときは結構、蚊などの虫がいるので、必需品
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役立たなかったもの

絶対必要!と思って持っていったけれど結局使わなかったグッズの数々。行き先によっては購入可能なものもあるので、現地情報を事前に確認しておくといいでしょう。
おもちゃ : 機内用にと思ったけど、(男の子用の)戦闘隊『○○レンジャー』のおもちゃは音が出て、機内やホテルのロビーではNGでした。
割箸 : コンドミニアムだったので、持参したが、湿度の高いビーチリゾートだったのでカビが生えて捨てるはめに。プラスチックのフォークやスプーンを持参したほうが良い。
持っていきすぎたおむつ : 現地で買うと大量になり、結局持 って帰らないといけないので、適量が難しいグッズの代表格です。
必要以上の服/td> : 汚すし、何があるかわからないと 思い、必要以上に持っていきがちだが、結局着ない服も多くなるでしょう。いざとなったら現地で買えますし、大人同様、少なめでもよい思います。

ベビーカーは持っていくvs.持っていかない論争

小さな子供を連れて歩くなら必須なベビーカーですが、かさばるので持ち運びがとても面倒です。子供がお昼寝する年齢なら必携にはなりますが、子供が乗らないときは荷物も乗せられる便利グッズにもなりえます。持っていくなら、折りたためる簡易タイプがおすすめですが、レンタルするつもりなら、現地事情をよく確認しておきましょう。パリアフリーが進んでいない国では、階段や段差が多く、たたんだり持ち運んだりなどかなり負担になります。また抱っこで対応できるなら持っていかない手もありますので頭の片隅に。

子連れ旅行にベビーカーは持っていくか否か

『薬』『粉ミルク・離乳食』『細おむつ』はどうする?

離乳食以外は日本から持参したほうが無難でしょう。

最小限の薬は持参しよう

例えば、ハワイやグアムでは、日本国内で売られている薬を購入することができますが、子どもが急に発熱した時などは、買いに行っている暇がありません。最小限の薬(子ども用の風邪薬・咳止め薬・整腸剤。熱冷まシート・傷ばん。消毒液等)は面倒でも、購入して持参しましょう。

粉ミルク・離乳食はいつも使っているものを

粉ミルクは普段、飲みなれているものを持参したほうが良いです。ミネラルウォーターは、現地で購入することができます。お部屋にコーヒーメーカーが付いていれば、たいていのものは、お湯を沸かすことができますので、ミルクを飲むお子さんがいる場合、「コーヒーメーカーが付いているか否か?」が大きなポイントになります。尚、東南アジアなどの生水が飲めないところでは、哺乳瓶の洗浄は、沸騰したお湯で行って下さい。離乳食は、月齢やお子さんの好みによっても違ってきますが、離乳食中期以降ですと、レストランの選び方によっては、食べられるものも多くなってきます。パスタやうどんなど、お子さんの好みがあるレストランを多く取り入れて下さい。1歳未満ですと、食べ物をカットしたり、つぶせる機能付きの『ヌードルカッター』がとても役立ちます。レトルトやビン詰の離乳食も取り入れているなら、持参しても良いでしょう。気候や環境の変化によって、お子さんの食欲がなくなった時は、普段食べ慣れている味のほうが、比較的多く食べられます。

紙おむつ

10日以内の滞在なら、日本から持参しましょう。海外ではたいていがサイズ表示ではなく、体重表示になりますのでこ注意下さい。日本と同じ感覚で購入すると、大き過ぎて横モレしてしまう可能性もありますので、ビッタリの体重で選んで下さい。紙おむつはバラにして、スーツケースに衣類や小物などの荷物を入れた後、最後に隙間に埋める様に入れていきます。隙間が埋まっているとスーツケースの中身が動きませんので、「ホテルに着いてスーツケースを開けたら中身がぐちゃぐちやだった。」ということがありませんのでおすすめの方法です。

子どもの服装もしっかり考えて詰め込みを

子どもは特に気温・湿度の影響を受けやすいので、なるべく快適に過こせるように工夫してあげて下さい。ここでは、機内と現地滞在先に分けて説明します。

子連れ旅行時の子どもの服装
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機内

体温管理が大切。脱ぎ着がしやすい服装を

機内の温度は、小さな誤差があるものの、たいてい20度で設定されています。体感温度は、日本(又は現地)を飛び立つ際にどんな服装をしているかにもよります。つまり夏なら、Tシャツなどの半袖を着ているため、機内は寒く感じます。逆に冬は、セーターやトレーナーなどの厚着を着ているため、機内は暑く感じます。ただし機内の湿度は、10~20%と非常に低くなっているので、日本で感じる20度よりも寒く感じます。したがって、日本での18度くらいの時の服装が望ましいです。機内ではパーカーをはおるか、薄手のトレーナーを着させてあげる。ズボンやスカートはゆったりとしていて、ウエストを締め付けないものを選ぼう。機内に入ったら1枚脱がせて調整。厚手のものを着ていると、体温調節がうまくいきません。じょうずに重ね着させてあげよう。

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現地滞在先

目的地の気温や温度を知ったうえで、服装を用意

雨季があるところは、特に湿度が高いので、蒸し暑く感じ、汗をかきやすいので、乾きやすい素材(化学繊維よりも綿素材)がいいです。昼間は暑い八ワイなどのビーチリゾートも、夜になれば、日本の夏の夜より涼しく感じます。薄手の長袖卜レーナーやパーカーは絶対に必要です。またバスなどの公共の交通機関やレストランの中でも冷房が効いていることが多いですので、しわになりにくい薄手の長袖トレーナーやバーカーを常に携帯しましょう。

いざという時に助かるメモは必ず用意しよう

B5サイズの薄めのノートを用意しましょう。いざというときに役に立ちます。

01 パスポートNo.と発行年月日、万が一無くした時のために、現地大使館又は領事館の連絡先Tel番号。
02 クレジットカードのNo.と有効期限日、万が一無くした時のために、現地クレジット会社の連絡先Tel番号。
03 航空券の予約No.と往復のフライトスケジユール(時刻)、万が一無くした時のために、現地の航空会社支店又は事務所の連絡先Tel番号。
04 旅行保険に加入した人は、保険の予約No.と種類、万が一病気や事故に遭った時のために、現地事務所等の連絡先Tel番号。
05 現地滞在先(ホテル)のTel番号。
06 パッケージツアーで申し込んだ人は、現地の旅行会社支店や事務所・ツアーデスクの連絡先Tel番号。⑦急病や事故に遭った時の連絡先Tel番号。(日本の場合、110や119)
07 日本語の通じる、できたら24時間可能な診療所のTel番号。その他にも予約が必要なレストランの連絡先など、必要に応じて、メモしておきましょう。

連絡先を記入したノートの保管場所

旅行時に普段から持ち歩いて、パスポートやクレジットカードなどと共に紛失してしまっては、せっかくの連絡先メモを準備した意味がなくなってしまうので、持ち歩く場合はくれぐれも注意して下さい。心配な方は、スーツケースの内ポケットに入れておくと良いと思います。ただし、カード番号を他人に見られないように常に鍵を掛けることを忘れないようにしましょう。その場合は、普段持ち歩くカバンの中に、上記の⑦の番号の控えを入れておきましょう。特に、緊急の場合はホテルに戻る余裕がありませんので、必ず番号を覚えておくか、控えを入れておきましょう。