子連れ海外旅行のメリット/デメリット
子連れの海外旅行を成功させる鍵は、じょうずなプランニングから。当然、大人だけの旅とは違うポイントがあります。まずは、大まかなメリット・デメリットから説明していきます。メリット
- ☆子どもが小さい頃から、異文化や肌の色・言語の違う人達とふれあうことができる。
- ☆ママ・パパが楽しい顔を見せることによって、子どもの笑顔も増える。(経験より)
- ☆家族の絆が深まる。特に普段、忙しいパパやママと過ごす機会の少ない子どもにとっては、旅を通して話をする時間が増える。
- ☆大人・子どもともに精神的に成長し、視野が広がる。
- ☆ママにとって、計画の段階から夢が膨らみ、楽しい気分になる。
- ☆日常以外の様々な人々と接することによって、人間性が豊かになれる。
- ☆旅行を通じて、親も子も何かを学び取ることができる。
デメリット
- ★子どもは急に病気になつたりするので、事前にキャンセルしなければなら ないリスク(キャンセルチャージ発生)がある。
- ★子どもに持病やアレルギーがある場合、食べ物等が心配
- ★授乳`ミルク・オムツ替えが直倒くさい。
- ★飛行機の中で騒いだりしないか不安。
- ★お昼寝や睡眠時間の確保が大変。
- ★ホテル内の物を壊したりしないか不安。
- ★外国だと、食事の内容に気を使わなくてはならない。あまりレストランに行けないのではないか不安。★子どもが現地で病気にならないか不安。
子連れ海外旅行はいつから行ける??
1歳から1歳半になってからがおすすめ
ほとんどの航空会社が生後1週間から搭乗を許可していますが、これは基本的に里帰り出産の後、自宅に戻るためと理解して良いでしょう。それならば、「子連れ海外旅行は、いつから行けるのでしようか?」経験上、子ども自身が楽しめるのは、成長差はありますが、好奇心が芽生え、何でも食べられ、自由に動けるようになる1歳~1歳半くらいからだと思います。我が家の息子も1歳5ヶ月で、初めて海外(ハワイ。オアフ島)に行きましたが、他の人と接することも好きになり始めた頃でしたし、スイミングスクールにも通い始め、プールに入ることも好きになっていたので、この時期を選んで本当に良かつたです。ノヽワイに行つても大喜びで、人に会つてはニコニコと`八ワイアンスマイル゛で応対していましたよ。ママの後追い時期(我が子は8ヶ月~1歳でした)が終つて、他人に対しても愛想を持てるくらいになれば、飛行機の中でも客室乗務員さんにかわいがってもらえますし、現地の人たちも親しみを持つて接してくれますので、お子さん自身も楽しく感じることができると思います。少なくともお座りができるようになってから
しかし、親の都合で旅行の時期を早めなければならない、あるいは、上の子の夏休みなどに合わせて海外に行くとしたら、お座りのできる7~8ヶ月頃になつていれば、問題ないでしょう。首のすわる3~4ヶ月頃でも、飛行機の中ではバシュネット(機内取り付け型ベビーベッド)を利用して、確かに旅はできますが、子どもの気持ちになつて考えた場合、3~4ヶ月のねんねの頃では、まだ視界が狭く空か天丼又は近くの人しか見えないし、ただただ長時間の移動につきあわせているだけで、子どもが疲れてしまうだけです。7~8ヶ月になれば、お座りができるようになるので、食事の時、子ども用椅子に座らせることができます。また、海外のレンタカーのほとんどのタイプのチャイルドシートに乗せることが可能になります。その上、離乳食は中期頃なので、大人の食事(パスタ。うどんやバナナなど)をカット又はつぶしてあげることができるので、メニューを選ばず、レストランに行くことも可能になります。準備から出発までの流れ《プランニングカレンダー》
期間はおおよその目安です。余裕を持ってプランニングしましょう。Start
01情報収集
旅行バンフレットなどを集めたり、ガイドブックを読んだりして、情報をなるべくたくさん集める。年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みといったピークシーズンに旅行を考えている人は、旅行会社にその旨を伝え、『いつから、先行予約がはじまるのか’』聞いておくと良い。人気のあるコースは、予約開始日に埋まってしまうことも多々ある。02出発日と行先方面選び、申し込み
旅行バンフレットなどを集めたり、ガイドブックを読んだりして、情報をなるべくたくさん集める。年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みといったピークシーズンに旅行を考えている人は、旅行会社にその旨を伝え、『いつから、先行予約がはじまるのか’』聞いておくと良い。人気のあるコースは、予約開始日に埋まってしまうことも多々ある。03パスポート、ビザなどの取得
- パスポートの取得は申請してから1週間前後かかる。
- パスポートをすでに持っている人は、残存期間の確認を。(※1)
- 行き先によっては、ビザ(※2)やESTA(アメリカ※)E〒AS(オーストラリア※3)が必要なので、この頃に取得を。
- クレジットカードを新たにつくる人は、この頃までに申し込みを。特に海外旅行保険が付帯されているクレジットカードは、取得からlヶ月たたないと、保険が効かないので早めに!
04パッケージツアーのキャンセルチャージが発生!
- ピークシーズンは40日前、その他は30日前から発生。
- 希望のツアーが取れなかった人は、この頃もう一度、旅行会社に問い合わせてみよう。掛け持ちで申し込んでいた人が、チャージが発生する前にキャンセルするので、運が良ければ希望のツアーに申し込めることも。
05パッケージツアーの旅行代金支払い(通常21日前まで)
支払いが遅れると、旅行会社からの最終日程表等の送付が遅れがちになるので、要注意!06旅支度の開始
- 海外旅行傷害保険の加入やレンタカーの予約はこの頃に。
- 航空会社にチャイルドミールを予約する。(旅行会社側から案内されないこともあるので、必ず自分自身で予約。)
- 子ども健康管理にも気を配る。
07持ち物の準備
買出しやレンタルは早めに!- 空港までの交通手段の切符等の予約。(目安として、飛行機出発予定時刻の3時間前に着くように!尚、ビークシーズン時は早めに予約を!)
- 必要に応じて、空港までの手荷物宅配サービスの予約。
- 外貨を事前に準備する人はこの頃に。⑤パスポートやクレジットカードの控えや連絡先メモは、この頃に作成。
- 最終日程表が届いたら、よく目を通す。1週間前になっても届かない場合は、早めに旅行会社に連絡を。(ただし、間際に申し込んだ人や旅行代金を支払うのが遅れた人は、旅行当日に空港の受付カウンターで手渡される。)
08日程表確認&スーツケースなどへのパッキング
- パッケージツアーの場合、最終日程表で当日の集合時間・場所を確認。
- スーツケース等のパッキング(荷造り・荷詰め作業)は、前日に慌てることのない様、早めに!
09持ち物の最終確認
- 持ち物のチェックリストにもう一度、目を通す。
- 防犯のためにも必ず新間を止める。
10いよいよ出発
- 『パスポートと航空券(手配旅行で事前にもらった人)は持ったか’』出る前にもう一度確認!
- 自宅の戸締りの確認。
- 天候不順等による交通機関の遅れに備えて、早めに出発!
End
子供の年齢別の子連れ旅行プランニング
子連れの場合、行き先方面が、旅行時期に雨季か乾季かが大きなポイントです。ただでさえ荷物が多いので、なるべく傘や雨具を持たずに外出できるのがベスト。出発日が決まりましたら、行き先方面の天候調べましょう。(→16。17ページの『子連ね海外旅行ベストシーズン表』を参考にして下さい。)以下は、年齢別旅行方面の決め方の一案です。それぞれのお子さんの成長や好奇心、そしてご家庭の考え方などそれぞれ異なりますので、参考程度に。0歳~1歳・・・飛行時間の短いグアムやサイバンは初めての旅におすすめ
子供の生活リズムを最優先で
フライトや時差、気候の変化は小さな子供には予想以上に負担をかける。昼寝の時間を確保 し、普段の生活 リズムを崩さずに。遠出はせず、ホテル周辺でのんびり過ごすようにしましょう。2歳未満は、航空座席を利用しない場合、幼児代金(通常は大人普通運賃の10%)になります。その場合はバシュネット利用か、パパやママの膝の上に座ることになります。バシュネットは台数に限りがあり(通常予約先着順)、身長・体重等の制限もありますので、注意して下さい。もし、子どもをバパやママの膝の上に座らせるつもりでしたら、長時間座るのは子どもだけでなく、親もつらいので、飛行時間の短いグアム・サイバンがお勧めです。しかし7~10月は台風シーズンですので、こ注意下さい。よく寝るお子さんでしたら、八ワイや南太平洋などへの多少長い飛行時間でも、子ども料金(又は特別子ども代金※)を支払つて、子どもの席を確保してさえあれば、充分に行くことが出来ます。いずれにせよ、ホテル内で過こすことが多くなりますので、ホテルの選び方が大切なポイントとなります
2歳~4歳・・・水遊び・遊園地・動物日・¨子どもの好奇心を満たす旅を
体調管理に注意しましょう
インフルエンザなどの感染症にかからないよう、幼稚園や保育園での流行に気をつけてくださいね。予防接種を受けるなど、家族全員での健康管理を。現地では昼寝をするなど、意識的に休息を取るのが肝要です。また好奇心が強くなり、家族旅行の思い出が、少しずつでも記憶に残るのがこの頃です。子どもの好奇心を満たすようなプランが良いでしょう。水遊びの好きな子には、グアム・サイバン・八ワイ・フィジーなどが、治安・衛生面でも良く、おすすめです。これらの方面も『子連れ海外旅行ベストシーズン表』を参考になさつて、なるべくベストシーズンに合つた方面を選んで下さい。遊園地やテーマパーク、動物園が好きなお子さんでしたら、オーストラリアのゴールドコーストやシンガポールがおすすめ。また2歳以上12歳未満は、子ども料金の対象になりますが、パッケージツアーによっては、ベッドを使わない(つまり添い寝をすること)子どもに限り、特別子ども代金(ノーベッド料金※)が適用されます。これは通常の子ども代金よりも、かなりお得ですので、要チェック。
5歳以上~小学生低学年・・・キッズプログラムを積極的に活用して海外体験を増やそう
行き先方面やホテルなどにより年齢制限が多少異なりますが、通常5歳以上になりますと、キッズプログラムに参加できますので、行きたい方面に加えて、キッズプログラムの充実したホテルを選ぶとよいでしょう。現地では、子どもが嫌がらない限り、積極的に参加させましょう。外国の子ども達と接する絶好のチャンスです。言葉の心配をされる方がいらつしゃると思いますが、子どもの場合、親が考えているほど、コミュニケーシ∃ンをすることに支障がないものです。また八ワイのオアフ島・ワイキキでは、ホテル以外にも、キッズプログラムの充実した機関がありますので、そちらを利用するのも一つの方法です。小学校高学年以上は・・・体験学習を親子で一緒に
学校生活と同じ早寝・早起きを
体力がついてきているので大人と同じペースで動けるようになるのがこのタイミングです。ただし気候や時差の影響もあるので、詰め込み過ぎや夜更かしは禁物。早寝早起きで、生活のリズムを崩さないようにしてください。また小学校高学年以上になりますと、例えば『アメリカのメジャーリーグを見たい!』などと子ども自身の目的がはつきりしてきます。また社会科で歴史を習う時期でもありますので、興味のある国や地域に行き歴史を肌で感じる旅も多いにおすすめです。また、この頃になりますと、長時間フライトも可能になつてきますので、∃―ロッパやアメリカ大陸への旅も夢ではありません。例えばアメリカのグランドキャニオンに行き、大地の大きさを体験させてあげる旅は子どもたちの心に一生残ることでしょう。