子連れ海外旅行出発当日のノウハウをまるっと凝縮
トラブルがあっても大丈夫なように、早めに行動するのが子連れ旅の鉄則。空港へ楽して荷物を運ぶ手段から、空港での待ち時間を快適に過ごすためのサービス、体調を崩したときの医療機関なども確認しておこう!
出発当日の子供の服装はどうする?
当日は身軽に空港へ向かおう子連れなら、宅配サービスを利用するのも手
空港まで自家用車やタクシーを利用する人は、重いスーツケースがあっても、苦になりませんが、電車やバスなどといった公共の交通機関を利用する人は、重いスーツケースを持って、子どもを抱っこして・・・等と考えるだけでも、疲れてしまうのではないでしょうか。
そこで便利なのが、空港までの宅配サービス。航空会社や宅配業者が、家から出発する空港まで荷物を届けるサービスです。出発が成田の場合、首都圏でしたら、出発日の前日に取りに来てくれて、当日空港の出発ロビーカウンターでのお渡しになります。業者により集荷締め切り日が異なるので確認をしてくださいね。早めに準備しておけば足りない物も用意でき、直前で忘れ物に気づいても空港で荷物に入れられるので便利なサービスですよ。
さらにこれは、荷物が増える帰国時でも使えて、その時は到着ロビーカウンターでの手続きになります。また、ほとんどの宅配会社で、往復割引があります。
自宅から現地空港まで手ぶら!?航空会社の配送サービス
自宅から目的地の空港まで荷物を運んでくれる有料サービス。ウェプで申し込んで宅配業者が集荷し、出発空港では手荷物引替証を受け取って到着空港で荷物をビックアップするという流れになります。JALやANAでは利用するとマイルも積算されるし、ウェプチェックインすれば空港での手続きはよリスムーズです。ただしアメリカ路線やアメリカ経由便、コードシェア便では使えないのでご注意を。
空港へのアクセスをチェックしておきましょう
子連れ海外旅行の場合、早めに空港に到着することが大切です。子ども自身もせかされてしまっては、行く前の気分も良くなくなるので、ゆったりとした気持ちで、空港に向かって下さい。目安としては、出発時刻の3時間前までに到着することが望ましいですが、遅くとも2時間前までには、到着して下さい。特にピークシーズンですと、チェックインから出国審査が終るまで、1時間以上かかりますので、こ注意ください。
電車を利用する場合
電車を利用するメリット
メリット大きな天災等がない限り、時間が正確であり、計画を立てやすい。
電車を利用するデメリット
スーツケースなどの大きな荷物を持って、駅の階段を上り下りする場合、大変である。
リムジンバスを利用する場合
リムジンバスを利用するメリット
電車と比べて、乗り換えがない分、楽。特に新東京国際空港に行く場合、東京の主要ホテル前からも出ているので、宿泊者には便利である。
リムジンバスを利用するデメリット
交通渋滞や天災などで、時間通りに着かないことがある。
自家用車を利用する場合
自家用車を利用するメリット
大きな荷物があっても、交通機関の乗り換えや駅構内での移動がなく、楽である。
自家用車を利用するデメリット
空港や空港周辺での駐車場代がかかる。交通渋滞や天災などで、時間通りに着かないことがある特に帰りは、時差ボケ等で疲れているので、運転する人がつらい。
※駐車場の料金は、空港内と民間経営がありますが、それぞれ異なってきます。事前に確認して下さい。駐車場は基本的には、予約不要ですが、ピークシーズンには予約が望ましい(民間)。
定額運賃タクシー・乗合タクシーを利用する場合
タクシーを利用するメリット
大きな荷物があっても、交通機関の乗り換えや駅構内での移動がなく、楽である。一般のタクシーと比べて格安。運転する人が疲れない。(特に時差ボケの帰りは助かる。)
タクシーを利用するデメリット
車できる地域が限定されている。乗合いタクシーの場合、他のお客さんと混乗の場合が多く、立ち寄る場所によっては、時間が余計にかかる。当日キャンセルの場合、キャンセル料がかかる
台風や大雪の時はどうする?
出発日に大雪になり、電車が約1時間立ち往生。電車を乗り継いでなんとか空港に向かい、離陸予定時刻に空港に到着。電車がストップするくらいの大雪で、飛行機も遅れていて。。。。なんてことはよくある話だったりします。
さて、このように台風や大雪といった天災時はどうしたら良いでしょうか’この場合は、早めに行動することに限ります。例えば、同じ台風でも通過前と通過後では、規模が違ってきます。なるべく台風が通る前に行動を!また、台風や大雪の場合、高速道路が通行止めになるか速度規制されるので、電車が望ましいです。電車も遅れるくらいの天災なら、飛行機も予定時刻より大幅に遅れて出発か、欠航になる可能性が高いので、諦めずに空港に向かうこと。旅行会社や航空会社の空港連絡先にTELを入れておくと良いでしょう
空港へついたら遅くとも、出発の2時間前までに、空港に到着しよう。
海外旅行のスタートは空港から。初めての人はもちろん、旅慣れている人でも、つい子供に気を取られて注意散漫になりがち。そこで空港到着から飛行機搭乗までを手順を追っておさらいしておこう。
チェックインから離陸までの流れ
集合
通常、飛行機出発の2時間前が集合時間です。はじめての場合、少し時間に余裕を持って集合場所に行きましょう。特にピークシーズンは出国審査に時間がかかるので、余裕をもってくださいね。中には、似たような旅行会社名やツアー名もあるので、着いたらすぐに添乗員や係員に聞いて確認すると安心。添乗員同行のツアーの方はここから添乗員の指示に従って下さい。手配旅行で航空券が空港渡しの場合、指定された旅行会社のカウンターで航空券を受け取ります。受け取ったら、その場で名前・性別・搭乗する便名が間違っていないかを確認しましょう。機内預け荷物のチェック
もう一度荷物をチェック。パスポートや航空券、機内で羽織る上着、壊れやすいカメラ等をスーツケースの中に入れていませんか?アメリカ方面に行く際は、荷物の中身を見せなければなりません。スーツケースなどの鍵をすぐに出せるようにしておきましょう。チェックイン(搭乗手続き)
利用する航空会社のカウンターに行き、パスポートと航空券を提示。座席の要望(窓側・通路側・前方・後方など)があれば、ここで言いましょう。ただしツアーの場合、予め座席が決まっています。機内預け荷物を預けた後、搭乗券と預け荷物のクレームタグ(預かり証)がもらえます。ここで搭乗予定時刻と搭乗口を確認し、クレームタグを無くさないように管理しましょう。チェックインを終えたら自由ですが、子供が機内食を受け付けないこともあるので、出発前に腹ごしらえをしておくのがおすすめですよ。待ち時間をつぶせますし、一石二鳥。機内で読む本やおもちゃ類も売店で購入できます。
機内持ち込み手荷物の検査とボディチェック
最近は、厳しくなり、混みあうので、早めに行くこと。ここでは手荷物をベルトコンベアーの上に乗せて、自分は金属探知機のゲートをくぐります。アクセサリーや鍵などが金属探知機に反応してブザーが鳴ることもあるので、事前にこれらをはずし、トレーに載せて、手荷物と同じくベルトコンベアーに乗せた方が良いでしょう。また、念のため、高感度フィルムは別に検査してもらうか、専用のフィルム保護ケースに入れておきましょう。税関
時計やバックなどの高価な外国製品を持っている場合は帰国時に課税されないように、手続きが必要。申告するものがない人は、必要ありません。出国審査
パスポートと搭乗券を審査官に提示。混んでいる時期は、自分の番に来るまで、かなり時間がかかることがあります。流れが早いところを見つけて並びましょう。尚、外国人ですと審査官にいくつか質問をされますので時間が多少かかります。なるべく外国人の並んでいない列に並んだほうが早いでしょう。またこのあと、出発まで時間があれば、子供たちをプレイルームで思い切り遊ばせておくといいでしょう。体を動かせば、飛行機の中でぐっすり眠ってくれますよ。
搭乗
出国審査が終わったら、搭乗ゲートと搭乗予定時刻をモニター画面で必ず確認する。たまに、天候不順などの理由により搭乗券に書かれた搭乗ゲートや搭乗予定時刻が変更している場合もあるので、要注意。拾乗まで時間があれば、待合ラウンジで待機。ラウンジの近くで軽食をとっても良いし、お子さんがいる場合、退屈させないように、空港内の『プレイルーム』へ行っても良いでしょう。ただし、搭乗時刻に遅れないように、注意。航空会社にもよるが、子どもが同行している場合、優先搭乗ができる可能性が高いので、搭乗開始時刻の5分前には、搭乗ゲート近くで待機していましょう。機内
搭乗アナウンスが聞こえたら、搭乗券を係員に提示して、いよいよ捨乗開始。入り回の客室乗務員に搭乗券を見せて、座席の確認と案内を受けます。席に着いたら、手荷物から機内で必要なものを取り出し、それ以外の荷物は上の棚か前方座席の下に入れましょう。子連れ旅行のじょうずなチェックインのコツ
出発日前にすること
まず、出発日の数日前に、インターネットで搭乗する航空会社の国際線予約画面を開き、乗る予定便の空席照会をしてみましょう。(【例lANAの場合、空席がある場合は○で、満席の場合は×で表示。また2日前までは、シートマップ=座席画面でどの辺に空席が多いか分かるようになっています。)空席がある場合、ある程度、融通が利きますが、満席の場合や空席が少ない場合は以下の方法は使えませんので、こ了承下さい。
当日空席があり、2歳以下の子どもがいる場合
母親しか使えない裏ワザですが、当日チェックインする際に「この子がよく泣くので、母乳を飲ませながら行きたいので、隣は空けていただきたいのですが・・・。」と申し出てみましょう。もちろん、ミルクでの授乳や卒乳した場合でも使える裏ワザです。
当日空席があり、3歳以上の子どもがいる場合
3歳以上ですとさすがに母乳ワザが使えなくなるので、「この子は、興奮するとうるさいので、こ迷惑掛けたくないので、できれば隣が誰もいない席がいいのですが・・・。」と言ってみましょう。他のお客さんにとって、うるさい子どもが隣にいると迷惑なので、たいていは空けてくれるでしょう。以上の方法は、お正月やお盆などのピークシーズン時や満席時には、あまり使えませんが、僅かながら当日キャンセルの可能性もありますので、チェックインカウンターで、いちおう聞いてみる価値はあるかと思います。
子連れチェックインの落とし穴
事前に座席指定やパスポートデータを登録すれば、カウンターに並ばずチェックインできるウェブチェックインや自動チェックイン。ただし幼児連れの搭乗券はチェックインカウンター受け取りだったり、幼児が小児運賃を払って座席を確保するとウェプでの座席指定ができないので注意。
子連れの場合知っておきたい空港施設・サービスの利用方法
子連れ旅行の場合、空港で快適に過ごすために、以下の空港施設・サービスがあります。賢くじょうずに利用し快適に過ごしましょう。
空港施設・サービスの利用方法
レストラン
機内で食事が出されるのは、離陸してからおおよそ1時間後となります。特に夜便の場合は、子どもがお腹を空かないように食事をとっておいたほうがいいでしょう。 キッズフレンドリーなレストラン&カフェファミリー向けのレストランでは、キッズメニューやキッズチェアが用意されていますよ。飛行機が眺められるレストランなら、子どもは大喜びで気分も高まるはずですよ。
診療所
いざという時(急にお腹が痛くなった。頭痛がする等)に、役立ちます。次ページでだいたいの場所(階)を覚えておくと良いでしょう。
飛行機を間近に見られる展望デッキ
ターミナルビルの屋上などに設置された展望デッキからは、飛行機の離発着や空港内で働く車が間近に見られて、飽きることがない必見スポットです。
ベビーカーのレンタル
空港や航空会社でレンタル用のベビーカーを用意しています。数に限りがあるので要注意です。また、搭乗ゲートまで使える場合と使えない場合があるようです。
リフレッシュルーム
仮眠室とシャワールームを備えた施設です。3世代旅行や、飛行時間が長いファミリーにおすすめです。
授乳室
どの空港にも、おむつ交換台と授乳ができる椅子、ミルク用の給湯設備を備えた授乳室があります。出国審査前、審査後のどちらのエリアにもあるので、出発直前におむつ交換を済ませられるでしょう。たっぷり授乳して搭乗すれば機内でぐっすり寝てくれるかもしれませんよ。空港内にたくさんありますので、とりあえず安心です。
本屋・おもちや屋などの駆け込みショップ
空港内のショップはおむつや日焼け止め、医薬品、旅の便利グッズなどが揃っています。忘れ物に気づいたら、早めに購入しておきましょう。また、子どもが機内で飽きたら『新しい本やおもちゃ作戦!』が必須。用意していない方は、購入しておくと良いでしょう。小さなお子さんの場合は、機内に入るまで、子どもに見つからないことがポイントです。パパに子どもを見てもらって、さっと購入しましょう。
プレイルーム
出発直前まで利用でき、体を動かして遊べる遊具が揃ったプレイルームは、利用価値が高い施設です。おもに出国後エリアに用意されています。機内は退屈ですので、せめて空港では、搭乗ぎりぎりまで運動させてたくさん遊ばせてあげてください。ただし託児所ではないので、必ず大人の付き添いが必要です。
両替は出発する空港でする?
あまり大金を現金で持ち歩く方法は、おすすめしませんが、ある程度の分は日本の外貨取扱い銀行又は空港の両替所で両替えして行ったほうがお得です。現地に着いてから両替所や銀行を探すことなくすぐに動けるのが最大のメリットです。